IMG_緑色の車体と丸みを帯びたデザインが特徴のJR九州の特急「ゆふいんの森号」
△緑色の車体と丸みを帯びたデザインが特徴のJR九州の特急「ゆふいんの森号」

JR九州の特急「ゆふいんの森号」は、福岡県の博多駅からJR鹿児島本線とJR九大本線を経由して大分県の由布院駅・別府駅を結ぶJR九州の特急列車です。
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「ゆふいんの森」という列車名は沿線に湧く名湯「湯布院温泉」に由来しています。

JR九州の特急「ゆふいんの森号」通常期は一日3往復運行されており、そのうち2往復は博多駅〜由布院駅間を、1往復が博多駅〜別府駅間を結んでいます。

なお、同路線には特急「ゆふ号」も走っていますが、こちらは一般的な特急車両である185系車両が使われていて停車駅が多めに設定されています。

JR九州の特急「ゆふいんの森号」の車両にはキハ71系・72系気動車が使用されています。緑色の車体、丸みを帯びた先頭車両など個性的でエキゾチックな雰囲気も漂う車両に仕上がっています。
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JR九州の特急ゆふいんの森号は4両編成。全車、普通車指定席になっています。グリーン車は連結されていません。

各車両はハイデッガー構造に入っていて、窓は大きく切り取られています。車窓に展開する風景をダイナミックに楽しむことができるようになっているのです。
車内には木材パーツがふんだんに用いられていて木目調のやわらかい雰囲気。座席は平織り生地で、森をモチーフにした数種類のデザインが用いられています。

座席のシートピッチは1000mmとJR九州の特急列車においては標準的なサイズです。なお、1号車と4号車の運転席の後ろはガラス張りの展望席。

3号車はビュッフェも連結されていて、沿線の名物を使った簡単な食事やドリンクを楽しむこともできるようになっています。
IMG_特急ゆふいんの森号は、全席 普通車指定席
△特急ゆふいんの森号は、全席 普通車指定席

福岡県の中心地にある博多駅を後にしたJR九州の特急「ゆふいんの森号」はJR鹿児島本線を南へ走っていきます。

久留米駅からはJR久大本線に入り筑後川沿いに田園地帯を縫っていきます。次第に耳納連山など山並みが迫り、いつしか谷間の風景へ。

JR日田彦山線と分岐する夜明け駅を通過すると次第に民家が増えてきて日田駅に停車。日田は「小京都」とも称される歴史あるまちで江戸時代を感じさせる白壁土蔵の建物が並ぶエリアも残されています。

日田駅を出ると玖珠川がつくりだす渓谷沿いをJR九州の特急「ゆふいんの森号」は蛇行しながら走っていきます。

天ヶ瀬温泉の温泉旅館が過ぎていくと、右手には慈恩の滝が水しぶきをあげているのが見えます。水分峠を越えると、車窓いっぱいに由布盆地が広がり、中央部には由布岳が雄大にそそりたつのが見えます。

町並みがあらわれてくるとJR九州の特急「ゆふいんの森号」は由布院駅に到着します。
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由布院駅は湯布院温泉の最寄り駅。湯布院温泉といえば、九州において別府温泉と勝るとも劣らない人気を誇る温泉地。

美術館やカフェが点在し辻馬車がかけぬけるメルヘンチックな温泉風情を楽しむことができます、盆地特有の朝霧がつくりだす幻想的な風景も名物となっています。

ちなみに由布駅1番ホームには足湯があり列車待ちをする観光客たちがしばし旅の疲れをいやしています(料金大人160円 こども80円)

JR九州の特急「ゆふいんの森号」は通常期は3往復走っていますが 、そのうちの1往復は由布院駅からさらに先の別府まで結んでいます。

別府駅は日本最大の湧出量を誇る「別府温泉」の最寄り駅です。

<JR九州 特急ゆふいんの森号 DATA>

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(時刻表)特急ゆふいんの森、特急ゆふの時刻表はこちら
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(停車駅)博多駅、二日市駅、鳥栖駅、久留米駅、日田駅、天ヶ瀬駅、豊後森駅、由布院駅、大分駅、別府駅