△東京〜新函館北斗間を最速4時間2分で結ぶJR北海道新幹線「はやぶさ号」
2016年3月26日、JR北海道新幹線が新青森駅〜新函館北斗駅間148.4kmに開通し話題となりました。それまで在来線で本州と北海道を結んでいた「寝台特急カシオペア号」、「急行はまなす号」、「特急白鳥号」「特急スーパー白鳥号」は、JR北海道新幹線開通と同時に全て廃止。スピード化がはかられ新しい時代の幕開けとなりました。
2017年現在、JR北海道新幹線内には、速達列車である「はやぶさ号」が東京〜新函館北斗間を10往復、仙台〜新函館北斗間1往復運行。
各駅に停車する「はやて号」が盛岡〜新函館北斗間1往復、新青森〜新函館北斗間1往復しています。
JR北海道新幹線「はやぶさ号」の多くは、東北新幹線と北海道新幹線を直通運転する形で運行し、東京駅〜新函館北斗間駅間が最速4時間2分で結ばれるようになりました。
JR東北・北海道新幹線「はやぶさ号」の車両(H5系車両)は常盤グリーンと飛雲ホワイトのツートンカラーに、ライラックやラベンダーほか北海道の花をイメージさせる彩香パープルのラインが入っています。
そのデザインキーワードは「prologue of the North experience]。北海道の旅の序章として旅が広がっていくイメージや期待が込められています。
△ラベンダーやライラックなどを想起させる彩香パープルのラインが北海道新幹線の特徴
JR東北・北海道新幹線「はやぶさ号」は通常期は10両編成での運行。1〜8号車が「普通車」、9号車が「グリーン車」、10号車が「グランクラス」で構成され、全車指定席となります。
JR東北・北海道新幹線「はやぶさ号」普通車座席は2+3列の座席配列。クリーム色をベースに木目等の落ち着いた空間に仕上げられています。
シートピッチは1,040mmで、各座席には可動式のヘッドレストを装備。リクライニングすると、座面がその動きと連動して動くようになっています。
全席電源コンセントもついているのでビジネスマンも仕事をしやすそう。
△東北・北海道新幹線「はやぶさ号」普通車の座席
グリーン車の座席配置は2列+2列。流氷をイメージしたカーペットとクリーム色の壁のやさしいムードの空間です。
可動式のヘッドレストと足元に電動式のレッグレストを装備。各座席には読書灯やコンセントも完備されています。
「グランクラス」は「新幹線のファーストクラス」とも称される北海道新幹線の最上車両。2列+1列のゆったりした座席配置でシートピッチは1300mm。
クリーム色のモケットや壁とは対照的にパープルを基調にしたカーペットは北海道の湖沼や海がイメージされています。
座席は電動リクライニングシートでレッグレストが連動して動くようになっていて各座席には読書灯やコンセントも完備。なお、グランクラスにはアテンダントが乗務。
軽食(和食or洋食)やドリンクサービスを受けることもできます。
東京駅を後にしたJR東北・北海道新幹線「はやぶさ号」は首都圏の市街地を高架から見下ろしながら北上していきます。
大宮駅を過ぎると、右手に筑波山が左に日光連山が連なるのが見え、小山駅や宇都宮駅を通過していきます。福島を出ると左に蔵王連峰の峰々が並び、市街地があらわれると仙台駅に停車。
一関駅を通過すると全長3868mの第一最上川橋梁を渡り盛岡駅に停まります。右に姫神山、左に岩手山を見て、八戸から左に八甲田山をかすめると新青森駅です。
新青森駅からはいよいよ北海道新幹線の区間に入っていきます。竜飛岬を目指し奥津軽いまべつ駅を出ると穀倉地帯を車窓に映した後、次第に山深くなります。
そして長いトンネルへ。津軽海峡の海底にのびる全長53.85kmの青函トンネルです。それを抜けるといざ北海道へ。木古内駅から北西方向に走り、終点の新函館北斗駅に到着します。
新函館北斗駅と函館駅間には、新幹線アクセス列車「函館ライナー」が運行しています。函館は北海道を代表する観光地のひとつ。
100年以上の歴史を持つ金森赤レンガ倉庫群、新鮮な津軽湾の海の幸を味わえる函館朝市、日本三大夜景のひとつ「函館夜景」など見どころ満載です。
なお、北海道新幹線は、ゆくゆくは新函館北斗駅から札幌を経て旭川まで延伸する計画が現在構想されています。ますます北海道の鉄道旅が便利で快適になりそうです。
<東北・北海道新幹線はやぶさ号 DATA>
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(新幹線はやぶさ号の停車駅)
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