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△岡山〜宇野を結ぶJR西日本の臨時観光列車「ラ・マルせとうち」

現代アートの聖地として注目を集める岡山県の直島はじめとする瀬戸内海の島々。JR宇野みなと線(岡山〜宇野)はそれら島々への玄関口である宇野駅と岡山駅を結ぶ路線です。
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JR宇野みなと線には、2016年春より、宇野みなと線(岡山〜宇野)を走る観光列車「ラマルドボア」が走っています。「ラマルドボア(La Malle de Bois)」という変わった列車名は、フランス語で「旅の道具箱(トランク)を意味。

その意味の通り、「ラマルドボア」の外装は、白い車体で車窓を黒い線でカバンのようにデザインされ、内装にはサイクルスペースが設けられているなど、「旅の道具箱」が随所に表現されています。
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△観光車両「ラマルドボア」は外装・内装が「旅の道具箱(トランク)」をイメージしたデザインに
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「ラマルドボア」は土曜日・祝日および瀬戸内芸術祭開催期間を中心に、臨時列車「ラ・マルせとうち」として岡山駅〜宇野駅を1日1往復運行中(※「ラマルせとうち」の列車名で運行されるラマルドボアの運行ルートには岡山〜高松ルートもあり)。

(座席・車内の雰囲気)
JR宇野みなと線を走る臨時観光列車「ラマルドせとうち」は、2両編成で走ります。座席は全席グリーン指定席。乗車するためには、普通車運賃のほか普通車グリーン券も必要になります。
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△ゆったりふかふかの観光列車「ラマルドボア」の座席(2人掛けリクライニングシート)

座席は2人掛けのリクライニングシートと窓際に向いたカウンター席の2種類。それぞれ車窓風景をワイドにゆったり楽しめるように工夫が凝らされています。窓際席には電源コンセントが設けられ、無料WIFIも完備。
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△観光列車「ラマルドボア」の車内。2人掛けリクライニングシートとハイカウンター席が配置

本棚には瀬戸内芸術祭ガイドブックほかアートや観光の書籍が並び、旅の準備をできるようになっています。

また、出発すると車内にはアルパ奏者上松美香氏によるオリジナルBGMが流れ、旅情を高めてくれるのも臨時観光列車「ラマルドせとうち」の特徴。
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△ラマルドボアの車内に設けられた本棚

(サイクルスペース)
臨時観光列車「ラマルドせとうち」の車両「ラマドルボア」は「旅の道具箱(トランク)」を意味する個性的な車両。その最大の特徴といえば、車内にサイクルスペースが設けられていることでしょう。

各車両の先頭部にサイクリング自転車を収納できるコーナーがあり、そのまま列車内に持ち込むことができるようになっているのです(最大8台収納可能)。
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△ラマルドボアの車両先頭部に設けられたサイクルスペース

このサイクルスペースは、列車の座席指定をした人なら、無料で利用することができます(事前に「ラ・マル サイクル」無料利用券を要予約)。

なお、観光列車「ラマルドせとうち」が発着する岡山駅5番ホームの一角には、サイクリング自転車を組み立て・解体を行えるスペースも設けられています。

(サービスコーナー)
臨時観光列車「ラマルドせとうち」の車内では車内販売は行われていませんが、サービスコーナーが設けられています。
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△岡山の特産品などが販売されている観光列車「ラマルドボア」のサービスコーナー

サービスコーナーでは、岡山の特産品、ジーンズ産業で知られる児島はじめ地域とコラボしたオリジナルグッズ、白桃ジュースほか岡山ならではの各種ドリンクなど購入することができるようになっています。

(列車時刻表)※運転日注意(2017年現在の時刻表です)
(下り)岡山駅10:11発→JR宇野駅11:10着
(上り)宇野駅15:00発→岡山駅16:00着

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△岡山〜宇野を走る「ラマルドボア」は臨時列車「ラ・マルせとうち」として運行。

(運転日)臨時観光列車「ラマルドせとうち」の運転日は、通常期は土・休日のみで瀬戸内国際芸術祭会期中は毎日運行。運転日や列車時刻表は変更になることもあります。詳細はJR西日本のHPをご確認ください。

(料金)臨時列車「ラ・マルせとうち」は普通列車(全席グリーン車)の扱い。乗車するためには乗車券に加え、普通列車グリーン券が必要です。

 大人片道料金(岡山〜宇野)1350円(乗車券580円+普通車グリーン券770円)
 子供片道料金(岡山〜宇野):1060円(乗車券290円+普通車グリーン券770円


(列車予約)臨時列車「ラ・マルせとうち」は全車指定席列車ですから、乗車日が決まれば早めに予約をしておくのが良いと思います。

予約はJRのみどりの窓口や主要旅行会社などで乗車日の1か月前の朝10時〜予約可能。あるいは電話予約の場合、JRおでかけネット(0088-24-5489/受付時間:8:00〜22:00)にて。空席状況については「JRサーバーステーション」のHPでも確認することができます。


(車窓概要)
臨時観光列車「ラマルドせとうち」が、快速マリンライナーや特急南風などJR瀬戸大橋線の列車が発着する奥にある岡山駅5番ホーム。駅員さんが八点鐘を鳴らし列車は宇野駅に向けて出発進行。
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△宇高連絡船が出港するときに鳴らされたという八点鐘

岡山の市街地から次第に田んぼが広がる自然豊かな風景が展開していきます。常山駅の近くで列車は徐行。

左車窓にはフラワーエンターティナーである萬木善之氏が手掛けた「田んぼアート」が広がります。列車はしばらく走り、八浜駅でしばし停車。八浜駅は、イタリア人作家エステル・ストッカー氏デザインによる駅アートで駅構内で写真撮影をすることもできます。

終点の宇野駅は、瀬戸大橋が開通するまでは四国へと渡る宇高連絡船の玄関口として栄えた駅です。駅舎はエステル・ストッカー氏によるアート作品となっています。
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△オシャレな駅アートJR宇野駅

宇野駅から3分ほど歩くと、宇野港があり、直島、小豆島、豊島といった瀬戸内海の島々や高松へ向かうフェリーが発着しています。
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JR特急列車に乗車する場合、みどりの窓口などで事前に座席指定券を予約しておくと便利。