△JR特急「まいづる」にも使われている京都丹後鉄道の「丹後の海車両」
特急まいづる号は、JR山陰本線、JR舞鶴線経由で、京都〜東舞鶴間を結ぶ特急列車です。1996年から導入された京都丹後鉄道の丹後ディスカバリー車両は、2017年に「丹後の海車両」にリニューアルが行われました。
特急まいづる号にも使われる「丹後の海車両」は、「走る海の京都」をイメージした藍色メタリックカラーの車体が印象的な車両です。
「丹後の海車両」の設計デザインは、JR九州の豪華クルーズトレイン「ななつぼし」「或る列車」などを手掛けた水戸岡鋭治氏が代表をつとめるドーンデザイン研究所。(同研究所は、京都丹後鉄道の観光列車「青松」「黒松」「青松」も手掛けています)
△特急「まいづる」「丹後の海車両」の普通車自由席座席
△特急「まいづる」「丹後の海車両」の普通車指定席座席
「丹後の海車両」の内装には和のテイストがふんだんに盛り込まれています。
床にはナラ材が用いられ、壁には白樺、座席の期の部分には楓の木材が、棚や天井、テーブルにも木材が使用されています。暖簾ををくぐると、ソファー席もあります。
△車両の一角に設けられている特急「まいづる」「丹後の海車両」のソファー席
座席のモケットは弾力性とフィット感があり重厚な雰囲気。特急まいづる(丹後の海車両)には普通車自由席、普通車指定席が連結されています。
<車窓概要>
特急まいづる(丹後の海車両)は京都駅からJR山陰本線(JR嵯峨野線)を走ります。高架から京都盆地の街並みを見下ろしながら二条駅に停車。嵐山嵯峨駅を出たあたりから車窓はや山深くなり、保津峡下りで知られる保津川を渡ります。
トンネルを出ると、亀岡盆地の田園地帯を走り、由良川に沿う山村を抜けると綾部駅に停車。綾部駅からは進行方向を変えてJR舞鶴線に入ります。野山を抜け城下町の西舞鶴を経て終点の東舞鶴駅に到着します。舞鶴市は、若狭湾に面した港町。北海道小樽港へ向かう舞鶴フェリーも出航しています。
(特急まいづる号の停車駅)京都駅、二条駅、亀岡駅、園部駅、(日吉駅)、綾部駅、西舞鶴駅、東舞鶴駅
JR特急列車に乗車する場合、みどりの窓口などで事前に座席指定券を予約しておくと便利。