△大阪メトロ(OSAKA METRO)(旧大阪市営地下鉄)御堂筋線の地下鉄(なかもずー江坂・千里中央)
2018年4月1日に大阪市営地下鉄は大阪メトロ(OSAKAMETRO)として民営化され新しい時代をスタートさせます 。その背景には、大阪市営地下鉄などを運営する大阪市交通局が大きな負債を抱えていたことにより、民営化の議論が重ねられてきたことにあります。
では大阪メトロ(OSAKAMETRO)として生まれ変わることにより、大阪の街はどのようなことが変わるのでしょうか?
それは、蓋を開けてみないと分からない面もありますが、短期的にはさほど変わりがないということが予想されます。
というのは、当面、料金が変わるわけでもありませんし、大幅にダイヤ変更が行われるわけでもないからです。
大阪市営地下鉄を普段利用している人々にとって、「大阪メトロ(OSAKA METRO)」という名称が駅や車内に表示されることぐらいのもので、列車利用の上では大きな変化は感じることはあまりないのではないかと思います。
とはいえ、長い目で見た時、色々な変化が生まれてくるのではないかとも思います。それは民営化されることで自由度が高まるからです。
大阪市営地下鉄として運営されていた時代は、新しいことを始めるにしても大阪市の議論を経なければならなかったため、どうしても斬新なことができないという面がありました。公務員は過去を踏襲し新しいことを進めることは慎重な姿勢がありますから、どうしても古くからのものごとがが繰り返されるという面があったのです。
しかし大阪メトロ(OSAKAMETRO)として民営化された後は、新しいアイデアがより迅速に決定し実行がなされるようになると予想されます。
例えば 他の鉄道会社のように不動産や商業施設を運営したり、各鉄道会社や観光地と連携して割引企画券を次々と発行したりといったこともできるかもしれません。
その結果、もし業績がアップすれば、運賃の値下げについても検討がなされていくのかもしれません。
もちろん大阪市営地下鉄として運営されていた時代もそれなりのメリットがあったのですが、大阪メトロ(OSAKA METRO)として民営化された後はより自由度の高いアイデアが導入されていくのではないかと想像します。
2018年4月からの大阪メトロ(OSAKA METRO)の誕生をきっかけに大阪の街がより活性化していくことに期待したいと思います。
(追記)
2021年現在、大阪メトロ御堂筋線は、順調に運行され、千里中央より北の彩都エリアへの延伸も計画されています。
△千里中央〜江坂・新大阪〜西中島南方の車窓