北陸新幹線が長野〜金沢間に延伸開業してから3年の歳月が流れました。東京〜金沢間が最速2時間28分で結ばれるようになり、首都圏からの金沢、富山への観光客も大幅に増加したそうです。
北陸新幹線「かがやき」「はくたか」といえばグリーン車よりもグレードの高い「グランクラス」を併設していることでも知られています。
北陸新幹線「かがやき」「はくたか」に連結されているグランクラスは富裕層向けのハイグレードな車両。フランス語で「大きな」を意味するグランとクラスを合わせた造語でグランクラスと名付けられました。
グランクラスの座席
そのグランクラスには高級感、ゆとり、居住性が表現されていて、そのコンセプトは「特別な旅のひとときをあなたに」。間接照明による落ち着いた雰囲気の車内は優雅さにあふれています。
北陸新幹線「かがやき」「はくたか」に連結されているグランクラスは12両目にあります。普通車自由席・指定席車両の場合、一両に50席ほど座席があるのに対し、グランクラスは全座席数18席のみ。一列が1席+2席という構成で、座席と座席の距離シートピッチは1300 mm 座席幅は520.525 mm とゆったりとしています。
北陸新幹線「かがやき」「はくたか」のグランクラスのシートはレクサスの座席で知られる豊田紡績との協力体制のもと本革製のグランクラスシートが採用。
各シートは全席電動リクライニングシートでスイッチを押すと、背もたれと座面、フットレストが一度に連動して角度を調整することができるようになっています。その最大角度は45°とゆったり体をシートに沈めて楽な姿勢をとることができます。
その他、北陸新幹線「かがやき」「はくたか」のグランクラスの設備としては読書灯、電源コンセント、収納式テーブル、ドリンクホルダー、荷物を収納するスペースなどあります。また車内には石川県の伝統産業である蒔絵の装飾で彩られている点も見所です。
専属アテンダントが乗車
北陸新幹線のグランクラスにはグランクラス専属アテンダントも乗車しています。列車が発車すると、乗車お礼の挨拶後、熱いおしぼりの配布が行われます。各座席にはメニュー表が置かれていて軽食(和軽食OR洋軽食)、お菓子、おつまみ、ドリンク(飲み放題)を注文することができます。
和軽食は北陸の郷土料理、洋食はサンドイッチをメインにする料理です。ドリンクはビール、ワイン、梅酒、ウイスキー、コーヒー、紅茶、お茶、コーラ、ジュースなど飲み放題です。ボタンを押せばアテンダントを呼び出すことができるようになっています。
グランクラスの料金
グランクラスに乗車するためには乗車券、特急券のほか、グランクラス料金が加算されます。例えば東京から金沢までかがやきのグランクラスに乗った場合大人片道26970円で、普通車自由席に乗車する料金の約2倍の料金が必要になります。
普通車自由席 グランクラス
東京〜富山(大人片道) 12,210円 25,580円
東京〜金沢(大人片道) 13,600円 26,970円
※2018年3月現在の情報です。料金ほか変更になることもあるのでJRのホームページ等ご確認ください