△JR山陰本線(鳥取〜出雲市間)に登場する観光列車「あめつち」(出典:JR西日本)
2018年7月〜9月にJR西日本と島根県共同で「山陰デスティネーションキャンペーン」が催されます
そのスタートを記念してJR山陰本線には7月1日より「あめつち」という観光列車が鳥取〜出雲市間を走り始めます。
「あめつち」という変わった列車名は古事記の書き出しが「天地(あめつち)の初発(はじめ)のとき」からはじまることにちなんでいます。
山陰地方は古事記ほか日本神話が語り継がれる地であることから、その歴史風土の特徴が列車名にも込めているのです。
観光列車「あめつち」の車両にはキハ47系気動車を観光仕様に改造したものが使われます。
車両のコンセプトは「ネイティブジャパニーズ」。山陰地方の古くて新しい日本を発見していくという意味合いが込められています
そのデザインは、島根県出雲市出身の映画監督錦織良成氏と松江出身の美術監督吉田昇氏の協力のもとで行われました。
車両の外装には山陰の空や日本海をイメージした紺色ベース。
内装には山陰地方の工芸品がふんだんに使われています。例えば、隠岐の黒松(島根県)、智頭杉(鳥取県)、石州瓦(島根県)、弓浜かすり(鳥取県)、安来織(島根県)など。
観光列車「あめつち」は土曜日・日曜日・月曜日を中心に、年間150日程度運行予定。
走行中、車窓風景のすぐれた以下の3か所において徐行運転を行う演出も行われる予定。
・乃木〜玉造温泉間(宍道湖)
・直江〜出雲市間(斐伊川)
・名和〜大山口間(大山と日本海)
(観光列車あめつちの停車駅|時刻表)
※2018年ダイヤ
(下り列車)
鳥取駅9:00、倉吉駅9:45、米子駅11:06、安来駅11:16、松江駅11:45、出雲市駅12:47
(上り列車)
出雲市駅13:41、玉造温泉駅14:26、松江駅14:43、安来駅15:22、米子駅15:35、倉吉駅16:36、鳥取駅17:36
JR特急列車に乗車する場合、みどりの窓口などで事前に座席指定券を予約しておくと便利。