高松琴平電気鉄道は、「琴電」の愛称で親しまれる香川県を走る私鉄です。 グループが掲げるキャッチフレーズは「うみ やま さと 心で結ぶ」。
メインとなる琴平線は高松築港〜琴電琴平駅を結ぶ全長32.0qの路線です。起点となるのは高松港やJR高松駅とほど近い高松築港駅。
高松城の石垣を観ながら列車は出発します。カーブを描き民家のなかを抜けたところにある瓦町駅では、志度線、長尾線のレールが分かれていきます。
栗林公園駅は、国の特別名勝に指定されている栗林公園の最寄り駅。民家群を過ぎると車窓にはのんびりした麦畑が広がりはじめます。
車窓の一角には、讃岐富士と称される標高422mの飯山の山容も観られます。豊かな自然を観ながらのんびりゴトゴト。そんなゆったりした時間を過ごせるのもローカル線の醍醐味といえるかもしれません。
高松琴平電気鉄道の車両には旧京急電鉄や旧京王電鉄から譲渡された古びた車両が主に使われています。駅舎も昔ながらのこじんまりとしたものが
く、昭和年代に時間が巻き戻ったような感覚を楽しむことができるのもうれしいことです。
讃岐平野をのんびりと走り終点の琴平駅は「こんぴらさん」で知られる金刀比羅宮の最寄り駅。土産屋が並ぶ785段の階段を上がると本宮へ達します。