△宍道湖畔を走る一畑電気鉄道の普通列車
一畑電気鉄道は島根県東部を走る私鉄です。鉄道で出雲大社に向かう人々はこの一畑電気鉄道を利用したことがある方が多いことでしょう。
「一畑(いちばた)」という名称から「バタ電」と地元では呼ばれ親しまれています。
一畑電気鉄道は、北松江線(松江しんじ湖温泉〜川跡〜電鉄出雲市/33.9q)、大社線(川跡〜出雲大社前/8.3q)の2路線から構成されています一畑電鉄の起点である松江しんじ湖駅はJR松江駅から徒歩約20分ほど。天然温泉が湧きだす宍道湖の湖畔に駅舎があります。
松江しんじ湖駅を後にすると、左車窓には宍道湖の湖面が広がります。宍道湖は松江市と出雲市をまたいで広がる汽水湖で、夕陽の名所として知られています。湖の向こうには大山の山容も見えます。
△シジミや白魚など珍味でも知られる宍道湖
日本一長い駅名の駅「ルイス・C・ティファニー庭園美術館前」駅を 一畑口駅ではスイッチバックを行います。次第に宍道湖の湖畔が離れていき石州瓦民家が連なる風景が過ぎていきます。
川跡駅から大社線に入り10分ほどで終点の出雲大社駅前駅に到着します。
△出雲大社駅に停車する5000形車両
△木の香りのする車内
なお、JRを使って出雲大社に行く場合、特急やくもで終点の出雲市駅に向かい、隣接している一畑電鉄の電鉄出雲市駅から川跡経由で出雲大社前駅行の電車に乗り換えるルートが一般的です。
※一畑電気鉄道の時刻表や路線図、運行情報などはこちらをご参照ください
出雲大社駅前の構内にはイベント電車「ふるさと」として活躍している昭和3年製造のデニハ52形車両も停まっています。このレトロな車両は映「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」に登場しています。
△5000形(右)とデニハ52形(左)
△木造のデニハ52形の車内
出雲大社前駅の駅前からは出雲大社へつづく参道が続いています。
△全国から参拝客が集まる出雲大社
出雲大社は日本各地から神々が集まりいろいろなご縁を結んでくれるとされる神社。縁結びの神様として知られる大国主命が祭られています。