
JR東日本の快速アクティーは、上野東京ラインを経由して首都圏と熱海方面を結ぶ快速列車です。4〜5号車には、全席リクライニングシートの2階建てグリーン車が連結されています。
快速アクティーのグリーン車に乗車するためには、乗車券に加えて普通列車グリーン券(平日の事前購入で50qまで770円、51q以上980円)が別途必要になります。
それだけ高いグリーン料金を支払っているのだからグリーン車の座席には100%座れるだろうとイメージしがち。しかし、「満席で座れないときがある」というのが快速アクティーなど首都圏を走る快速列車に連結されている普通列車グリーン車のやっかいなところです。
それは特急列車に連結されているグリーン車が「指定席」であるのに対して快速アクティー等の普通列車グリーン車はあくまでも「自由席」だからです。ですから、快速アクティーのグリーン車に乗車するとき、満席で座れない可能性があることを想定し、「払い戻しをする手順」を事前に知っておくのが良いと思います。
<普通列車グリーン券払い戻しの手順>
快速アクティーのグリーン車(4〜5号車)の連結部付近には車掌室があり、グリーン車専用の乗務員(グリーンアテンダント)が乗務をしています。グリーンアテンダントはグリーン車を巡回して車内改札や軽食・ドリンクの車内販売を行っています。

満席で座れず、グリーン券を払い戻して欲しいと思った時はまずはグリーンアテンダントを探し、「不使用証」をもらうことです。この「不使用証」がグリーン券を使用しなかったという証明になるのです。
「グリーン車が満席で座れなかったので、普通車に移りたい。不使用証を発行して欲しい」という旨をグリーンアテンダントに伝えると良いでしょう。
そして、「不使用証」を受け取ったら、速やかに普通車に移動することです。なぜなら、普通列車グリーン車の場合、デッキにいようが通路に立っていようがグリーン料金が発生してしまうからです。
なお、払い戻しについてはその場では行われません。下車後、JR東日本の主な「みどりの窓口」で「不使用証」を提示することで行います。なお、そこでも注意点があります。それは、グリーン券の有効期限は当日のみということです。つまり払い戻しは、その日に行っておくことが必要ということになります。