平成から令和の時代になりますます社会のキャッシュレス化が進んでいくと言われています。
鉄道業界も例外ではありません。先日、大阪メトロは2024年から顔認証による入場システムを導入することを発表しました。2025年の大阪関西万博での鉄道利用をスムーズにすることも視野に入れてのことです。
この顔認証による入場システムが導入されれば、従来のように、切符を改札機に通したりIC カードを改札口でかざしたりする必要自動一時保存しました。
がなくなります。ただ単に改札口を通過するだけでAIが過する人々の顔を判断して精算を行うということになります。
鉄道においては現時点において導入事例がなく、日本初ということになります。大阪メトロによると2024年以降も当面は従来のICカードなどによる改札口も残すが、長期的にはゲートレス化を目指していくのだとか。つまり、ゆくゆくは駅は完全にキャッシュレス化されるということを意味します。
顔認証システムというと、2020年の東京五輪・パラリンピックで、会場入場に顔認証システムが導入されることが話題になっています。同大会ののシステムはNECの顔認証システム「NeoFace」が採用され、出場選手やボランティアスタッフの顔画像とIDカードをAIがひもづける形で認証が行われるそうです。期待できる効果は、関係者がスムーズに入場できることと、人件費削減です。
顔認証システム導入によっておそらく、大阪メトロだけではなく、さまざまな鉄道会社がそれにつづいていくことになるでしょう。大阪や東京など都心部を中心に、ラッシュ時に改札口で人の渋滞が起きている風景がしばしば見られますがそれも解消されていくに違いありません。また、切符や定期券が折れ曲がっていて改札口に詰まったりしたらその都度駅員が改札口を開けて取り出してという手間も省けて各駅での人件費削減も期待できそうです。平成から令和の時代になり、AI技術の波が押し寄せ、鉄道駅のありかたや人の役割も大きく変わっていきそうです。