快速アクティー」といえば、東海道線を走る快速列車のひとつです。乗車券のみの料金で利用できるため(グリーン車以外)日常的に利用している人もいらっしゃるのではないでしょうか。快速アクティーとはどのような列車なのか、特徴も含めて解説していきたいと思います。
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快速アクティーとは


東海道線には、快速列車がいくつか走っていますが、なかでも上野東京ラインに乗り入れていて、品川や東京、上野を経由していたのが、快速アクティーです。1989年3月に運行が開始。普通列車とは停車駅数は「4駅」しか変わらず、なかには普通列車よりも所要時間が長くかかってしまうものもありました。


現在快速アクティーが停車する駅は「15駅」で、ダイヤ改正後東京熱海間停車駅は、東京・有楽町・新橋・浜松町・田町・品川・大井町・大森・蒲田・川崎・鶴見・新子安・東神奈川・横浜・保土ヶ谷・東戸塚・戸塚・大船・藤沢・辻堂・茅ヶ崎・平塚・国府津・小田原・湯河原・熱海になります。


2021年3月31日より、東海道本線では、平日に運行している通勤快速の運転をとりやめることが発表されています。今後はそれらは快速アクティーとして運行することになります。快速アクティーは、日中の時間の運行を取りやめて、通勤快速のかわりに平日夜間帯の下り列車のみの運転に変更となります。


快速アクティーのシートの特徴とは


快速アクティーの車内を見わたすと、通常の快速列車とは異なる特徴もたくさんあります。ロングシートは一般の通勤向けの車両で、朝の通勤ラッシュ時には満員電車になることが多いです。4号車と5号車にはグリーン車が連結されており、事前に乗車券に加え、普通車グリーン券を購入しておき乗車するのが一般的です。
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▲快速アクティ―の2階建てグリーン車

列車名を冠しているものの、種別は快速列車なので、青春18きっぷも使用することができます(グリーン車利用の場合は、別途、普通車グリーン券が必要)。


グリーン車は快適性を高めるため、座面も工夫が凝らされています。長時間座っていても疲れにくい、リクライニングシートの弾力性も快速アクティーの良さです。


2階席の座席と車窓


2階席、平屋席、1階席のうち、圧倒的に人気が高いのは「2階席」。空や山の見える面積が大きく眺望がよいです。

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グリーン車(平屋席)の座席と車窓


グリーン車の車端部にある平屋席は、目線の高さは一般的な車両と変わりませんが、個人的には一番お気に入りの席。なぜなら、2階席、1階席の場合、静かすぎて、電車に乗車している感覚がやや薄いからです。平屋席はジョイント音が心地よく伝わってきます。また、ドアからすぐの位置にあるため、列車の乗降がしやすいというメリットもあり。

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グリーン車(1階席)の座席と車窓


グリーン車の1階席は地上に近い目線からの車窓を楽しむことができます。人気の2階席と比べると人の数が圧倒的に少ないので、静かにゆったり乗車時間を過ごしたい人におすすめ。

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快速アクティ―の通勤型一般車両には、号車によっては旅の醍醐味ともいえる、ボックス席も設置されています。

快速アクティーの通勤向け車両

▲快速アクティーの通勤向け車両


ボックス席の近くにはドアの横に2人で座れるロングシートも配置されています。このボックス席の椅子はグリーン車のシートと比べると硬めの材質でできています。車両にはE231E233系電車などが使われており、通勤向けの車両としてデザインされています。



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▲快速アクティーのボックス席

(動画)JR東京駅で東海道新幹線から上野東京ライン(宇都宮・高崎・常磐線)へ乗り換える
・・この動画は、JR東京駅東海道新幹線から在来線の上野東京ライン(宇都宮・高崎・常磐線)が発着する7番、8番のりばに向かうルートを示したものです。

まとめ


快速アクティーは、東海道線を走るJR東日本の快速列車。緑とオレンジの線が入ったデザインと、身近な快速列車としても人気があります。ロングシートボックス席を配した通勤向けの車両に、グリーン車も連結結されています。青春18きっぷも使えるので、便利に使いこなしてみてくださいね。