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西九州新幹線(武雄温泉駅〜長崎駅)が開業してから1ヶ月が経過しました。JR九州は、開業から1か月間の動向について、利用者が197800人(一日あたりの利用者は平均6600人)、平均乗車率は33%だったことを発表しました。

平均乗車率33%の座席別の内訳としては、指定席の乗車率50%で自由席が23%であるとのこと。
この数字は良いものか良くないものなのでしょうか?比較対象として考えられるのは2016年に開業した北海道新幹線(新青森〜新函館北斗)です。

北海道新幹線の開業から1か月間の乗車率はどうだったのかというと、27%でした。その当時は27%という数値は期待外れという声が多かったように記憶しています。

西九州新幹線の開業1か月間の平均乗車率33%という数字は、北海道新幹線の数値よりも高く、JR九州は「順調だと考えている」と肯定的な評価をしています

これからインバウンドによる外国人観光客も増えてくるでしょうし、長崎にはグラバー園、稲佐山、軍艦島はじめ観光スポットがたくさんあります。いろいろ期待できる面が多いエリアです。

未来を予測するのは難しいですが、ライバルの高速バスにどう対抗していくのか、沿線の市町村と観光キャンペーンをどのように進めていくかによって乗車率は変動する予感がします。あとは、リレーかもめとの乗り換え駅である武雄温泉駅の利用客を、どのように武雄温泉の温泉街に誘致していくかもキーになるように思います。