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名古屋駅からJRを乗り継ぎ、三重県の伊勢・鳥羽方面へ向かう途中、歴史ある木造駅舎が近々、失われるという話を聞き、JR参宮線の田丸駅(たまるえき)に向かいました。
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田丸駅はJR参宮線が開通した1893年に開業した駅。現存する木造駅舎は、1912年に立てられたもので、2022年12月現在、その風格あるたたづまいや国鉄時代を彷彿とさせる待合室が110年の歴史を感じさせてくれます

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田丸駅は地元の人々に愛されたばかりではなく、かつて小津安二郎監督の映画「浮草」のロケ地にもなったこともありました。

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しかし、老朽化には勝てず耐震性の問題が議論され、2022年度中に取り壊しによる建て替えがおこなわれることが決定しています。建て替え後は、列車待合いスペースをかねた新たな交流施設に生まれ変わるのだとか。

田丸駅の一角にある壁には、次のような寄せ書きが貼られていました。

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寄せ書きの一部を、以下、抜粋します。

寄せ書きの一部抜粋

「思い出いっぱいの田丸駅、とても寂しいです。新しくなってもよろしくお願いします。玉城大好き」

「文化財が一つ消滅するのは無念の極ですが、今後、何かにつながることを説に願います。」

「青春でした。ありがとう」

「特に通学でいっぱいお世話になりました。なんだかんだ愛着があるのでとても寂しいです・・・ありがとうございました!!」」

「高校の時にお世話になりました」

「娘が小中高12年間この駅舎から通学しました。帰ってくるのを迎えに来ていた父の姿も懐かしいです。新しい駅舎も楽しみです。」

「今まで本当にありがとう!ありがとう」

「4年半年間お世話になりました。美しい田丸駅舎から見える電車をすごくかっこよかったのが4年半年間通勤をした思い出と感謝の気持ちでいっぱいです。本当にいままで4年半年間ありがとうございました。さようなら ありがとう」

「初めて2人であった場所」

「I love Tamaru」

「感謝です 40代玉城町民」

「小学校からずっとお世話になっています。ありがとうございました」

「110年間、見守ってくれてありがとう」

「ご苦労様でした。人生で忘れることのない思い出をたくさんいただきました」

「高校からの7年ありがとう」」

「ありがとう田丸駅舎」

「ご苦労様でした。田丸駅永遠に不滅!」

「小津安二郎「浮草」ありがとう」

「青春でした」

「昭和、平成そして令和見守りお疲れ様でした。駅舎はなくなりますが、思い出と夢を乗せ永遠に電車は走ります(青春の城下町)」

「家族でお世話になりました。いろいろおもいでいっぱいです」

「田丸駅だいすき。毎朝使ってます!」

「田丸駅よくあそびました 大好きよ」

「一部でいいから残して欲しい!」

「田丸えきがこわされる。やだ〜な〜でも今までありがとう」

「最後に来られてよかった」

「初めて来たけど、とても味のある駅だ。もうすぐお別れだなんて残念ですね。写真いっぱい撮って帰ります。次来たときには・・」


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田丸駅がいかに地元の人々から親しまれてきたか伝わってきて胸がジンとしました。

■田丸駅(JR参宮線)時刻表 多気方面鳥羽方面

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