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JR和歌山線とJR万葉まほろば線に新型車両227系がデビューしてから4年近い年月が流れました。以降、2021年には紀勢本線にも227系車両が導入され、和歌山県のJR全域と奈良県の一部で、同車両がおなじみの存在になりました。

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和歌山県を走る227系車両の座席はロングシート。バリアフリー対応のトイレや車椅子も完備しています。また、ドア横のボタンを押してドアの開閉できるようになったことで従来の車両と比べて車内温度も保ちやすくなりました。

なお、和歌山県を走る227系車両の功績といえば、何といっても、車両そのものが駅の自動改札機と同様の役割を担うようになったことでしょう。

それはICOCA車載簡易改札機の搭載です。JR和歌山線はじめ和歌山県のJR沿線は無人駅が多く、自動改札機新設や駅員配置においては予算の問題などさまざまな課題が山積みでした。それを一気に解決したのが227系新型車両に設けられたICOCA車載簡易改札機でした。

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というのは、車内に設けられたICOCA車載簡易改札機に乗客がICOCAをタッチすることで、乗降する駅が無人駅であっても精算することが可能になったのです。つまり、全駅に改札機を設けなくてもよくなったということです。

導入当初はICOCAをタッチする方法が分からず戸惑う乗客も少なくありませんでしたが、JRスタッフの周知などによって4年経過した今、ICOCAをタッチして乗客が電車を乗降する風景が、JR和歌山線などごく当たり前の風景になりました。

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227系車両自体が駅の自動改札機と同じような役割を果たすようになった。これは、大きな功績といえるでしょう。