△瀬戸大橋を渡る「瀬戸大橋アンパンマントロッコ号」のトロッコ列車
全国の鉄道でトロッコ列車が大人気です。風を受けながら、自然景観をよりダイナミックに味わえる機会はトロッコ列車を除くとなかなかあるものではありません。
JR四国には岡山駅から瀬戸大橋を渡って四国に向かう「瀬戸大橋アンパンマントロッコ号」が走っています(※運転日注意/冬季の運転はなし)。
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「瀬戸大橋アンパンマントロッコ号」は、人気のアニメキャラクターアンパンマンをテーマにした臨時のトロッコ列車。
車両の外装や内装が装飾されていて、子供に大人気の列車です。
岡山駅のホームの隅に「瀬戸大橋アンパンマントロッコ列車」が停車していました。
2両編成で、2号車が特急形の一般車両(185系)、1号車がトロッコ列車。
△「瀬戸大橋アンパンマントロッコ号」の一般車両
△人気アニメキャラクター「アンパンマン」の装飾で彩られる瀬戸大橋アンパンマントロッコ号
なんといっても人気は1号車のトロッコ車両です。小さい子供を連れた家族で1号車の座席はぎっしりと埋まっていました。
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岡山駅を出発した「瀬戸大橋アンパンマントロッコ列車」は山陽本線から分かれて、岡山市の市街地を抜けて南へ走っていきます。
車窓には田畑が点在しはじめ、やがて児島半島の山並みが見えてきます。早島、妹尾といった、いぐさの産地を通過し、茶屋町駅でJR宇野線と分かれます。
ここから本誌備讃線に入ていき一路四国へ。
「瀬戸大橋アンパンマントロッコ列車」はトンネルを抜けながら、児島駅に停車。児島はジーンズの製造で知られるまちです。左車窓には海に船が停泊している風景が見えました。
児島駅を出てトンネルをくぐると、いよいよ瀬戸大橋です。瀬戸大橋がトンネルの先からあらわれて「瀬戸大橋アンパンマントロッコ列車」の車内には歓声が上がりました。
△「瀬戸大橋アンパンマントロッコ号」トロッコ車両。瀬戸大橋があらわれ盛り上がる車内
瀬戸大橋は1988年(昭和63年)に開通した、本州(児島)と四国(坂出)を結ぶ大橋。
海を渡る6つの橋と島の上を渡る4つの橋から構成され、全長は9367m、四国側の番の州高架橋を加えると12.3kmに及びます。
瀬戸大橋は2層構造で、上層部には瀬戸中央自動車道が走り、鉄道がその下に走っているという形になります。
「瀬戸大橋アンパンマントロッコ列車」はまず下津井瀬戸大橋を渡ります。
瀬戸内海の風を感じながら、「瀬戸大橋アンパンマントロッコ列車」の車内では、次々とカメラのシャッターが切られます。
釜島、六口島、大槌島などの島々が点在する様子がよく見えました。
「瀬戸大橋アンパンマントロッコ列車」は櫃石島、岩黒島と島を渡っていきます。やや大きい島である与島に上陸し過ぎると、北備讃瀬戸大橋、南備讃瀬戸大橋を渡っていきます。
右には広島や本島、手島といった島々の多島美が展開し瞬きをするのも惜しいほどの美しさ。
前方に「讃岐富士」と呼ばれる飯野山が近づいてくると瀬戸大橋もおしまい。「瀬戸大橋アンパンマントロッコ列車」は四国に上陸します。程なくして宇多津駅に停車。
宇多津駅を出ると「瀬戸大橋アンパンマントロッコ列車」は西に進路を変えます。しばらくして丸亀駅に停車。
丸亀は、京極氏5万石の城下町として栄えた城下町。うちわの製造などでも知られています。
・
讃岐丸亀の伝統工芸品手作りの丸亀うちわ 竹の丸亀うちわ(花柄)丸亀駅を出ると次は多度津駅に停車します。多度津は「多度郡の港」を意味する古い港町。
瀬戸大橋が開通するまでは、金毘羅宮に参詣する人々が上陸するまちとして栄えていました。
多度津駅からは「瀬戸大橋アンパンマントロッコ列車」は南へ方向を変えて、金蔵寺駅、善通寺駅と通過し終点の琴平駅に到着。
琴平駅は、海の神様として知られる「こんぴらさん(金毘羅宮」の玄関口。たくさんの参詣者で連日賑わっています。
(宿泊情報)
金毘羅宮(こんぴらんさん)の参詣に便利な人気宿一覧<瀬戸大橋アンパンマントロッコ号 DATA>(
運転日・空席情報)
JR四国※臨時列車:夏休み、土休日など/冬季の運転はなし
(
座席指定料金)
大人520円、小児260円
※瀬戸内アンパンマントロッコは、全車全区間指定席
(
停車駅)
・瀬戸内アンパンマントロッコ1号、4号(岡山琴平)
:岡山駅、児島駅、宇多津駅、丸亀駅、多度津駅、善通寺駅、琴平駅
・瀬戸内アンパンマントロッコ2、3号(岡山高松)
:岡山駅、児島駅、坂出駅、鴨川駅、端岡駅、高松駅
(
その他)瀬戸大橋アンパンマントロッコ号の車内では、「アンパンマン弁当」をはじめ、駅弁の車販も行われています。