
△寺田駅に停車する元京阪特急の富山地方鉄道普通列車
富山地方鉄道(富山地鉄)は富山県の東部を走る私鉄。
電鉄富山駅〜宇奈月温泉を結ぶ「本線」、立山へ向かう「立山線」、富山市内の市街地を走る「不二越・上滝線」があり、軌道線を含めると全長100kmを越える路線を有しています。
富山地鉄の魅力は、立山連峰を舞台にしたその豊かな沿線風景は然ることながら、昭和年代に活躍していたレトロな車両の数々と出会えることです。
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2015年現在、富山地鉄(富山地方鉄道)には、昭和50年代に製造された富山地鉄14760形電車のほか、元西武鉄道特急レッドアロー号16010形、元京阪電鉄特急10030形などが活躍中。
それぞれ昭和の鉄道シーンの主役だった名車両で、まさに動く鉄道博物館だといえるでしょう。

△昭和の鉄道シーンを彩った列車が現役で活躍する富山地鉄(富山地方鉄道)
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富山地鉄本線 乗車記>
大阪からJR特急サンダーバードで約3時間ほど走ると、JR富山駅に到着します。富山駅付近も北陸新幹線の開発により新しい飲食店や物産店がオープンしていました。
JR富山駅と向かい合わせになる形で、富山地鉄の電車が発着する電鉄富山駅があります。

△富山地鉄(富山地方鉄道)の列車が発着する電鉄富山駅
電鉄富山駅には4線の線路が配置されており、それぞれ宇奈月温泉方面、立山方面などへ向かう列車が停車していました。
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それにしても列車から駅構内の雰囲気まで、何もかもが昭和のムード。まるでタイムスリップしたかのよう感覚に陥りました。
ちなみに、富山地鉄は、そのレトロなムードや車窓風景の美しさが評価され2011年に公開された映画『RAILWAYS2〜愛を伝えられない大人たちへ〜』の舞台にもなりました。
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そのうち宇奈月温泉行の列車に乗車してみることにしました。
富山地鉄本線は電鉄富山〜宇奈月温泉駅間53.3kmを1時間半ほどかけて結ぶ路線。
当日乗車した宇奈月行の普通列車は、元京阪電車の特急列車として活躍していた車両。モーター音を立てながらゆっくりとレールをきしませて走っていきます。
富山市内の市街地を走り、木造駅舎の稲荷町駅で「不二越・上滝線」分かれ住宅街のなかを抜けていきます。
寺田駅で立山黒部アルペンルートの起点である立山へ向かう立山線の線路が右に分かれていきます。

△右車窓には田畑の向こうに残雪の立山連峰が連なり始める
寺田駅を出ると、前方に雄大な立山連峰の山並みが展開。そのスケールの大きさに感動し何枚もシャッターきりました。
上市駅で列車は進行方向を変えて北上。中滑駅から左に日本海が見えて蜃気楼のまちとしてしられる魚津市に入ります。
滑川駅〜電鉄黒部駅までは、あいの風とやま鉄道の線路との並行して走ります。

△立山連峰の山並みをバックに走る富山地鉄の列車
北陸新幹線の高架が近づいてきて新黒部駅に停車。徒歩2分ほどで、はくたか号やつるぎ号が停車する北陸新幹線の黒部宇奈月温泉駅があります。
新黒部駅を出て農村地帯を進み愛本駅を出ると、黒部川に沿って南東へ山を分け入って行き、列車は終点の宇奈月温泉に到着。
宇奈月駅前には温泉水を活用した噴水が吹き上がっており、湯の里にやってきた実感が湧いてきます。

△富山地鉄8元京阪電鉄特急10030形)の座席
(
富山地鉄の列車時刻表・運賃)列車時刻表は
こちら、運賃は
こちら(
富山地鉄本線の全駅)
電鉄富山駅、稲荷町駅、新庄田中駅、東新庄駅、越中荏原駅、越中三郷駅、越中舟橋駅、寺田駅、越中泉駅、相ノ木駅、新相ノ木駅、上市駅、新宮川駅、中加積駅、中加積駅、西加積駅、西滑川駅、中滑川駅、滑川駅、浜加積駅、早月加積駅、越中中村駅、西魚津駅、電鉄魚津駅、新魚津駅、経田駅、電鉄石田駅、電鉄黒部駅、東三日市駅、荻生駅、長屋駅、新黒部駅、舌山駅、若栗駅、栃屋駅、浦山駅、下立口駅、下立駅、愛本駅、内山駅、音沢駅、宇奈月温泉駅
※特急停車駅:電鉄富山駅、寺田駅、上市駅、中滑川駅、電鉄魚津駅、新魚津駅、電鉄黒部駅、新黒部駅、宇奈月温泉駅
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