△銚子駅に停車する銚子電気鉄道の列車
千葉県を走る銚子電鉄が「まずい棒」というスナック菓子を8月3日から発売することが話題になっています。
「まずい棒」とは一体どんなお菓子なのでしょうか?発売の経緯や、値段、発売場所などをまとめてみました。
<銚子電鉄が「まずい棒」の発売に至った経緯>
銚子電鉄は2018年現在、赤字経営のローカル線です。
過去には、廃線の危機にさらされたこともありました。そのとき経営危機を救ったのが銚子電鉄のオリジナル商品「ぬれ煎餅」でした。
「ぬれ煎餅を買って銚子電鉄を救おう!」という声が当時ネット上や口コミで広がり、その危機から脱することができたのでした。そして現在でも収入の7割をぬれ煎餅の売り上げが占めています。
→千葉県を走る銚子電気鉄道と経営難を救った「ぬれ煎餅」(銚子駅〜外川駅)
銚子電鉄は以降、本業でも「大正ロマン電車」「お化け屋敷電車」「イルミネーション電車」「バルーン電車」など、少ない資金で話題のイベント列車を走らせてきました。
→銚子電気鉄道「大正ロマン」をテーマにした超レトロ車両の運行をスタート
しかし経営努力の一方で、「ぬれ煎餅」の売れ行きは減少しており、赤字に転落。国の補助金も減り、このままでは経営が再び危機的状況になるのではないかと危惧されています。
そんななか、「ぬれ煎餅につづく新たなヒット商品を開発できないか?」という声から、怪談蒐集家・寺井広樹氏が提案したのが今回新発売される「まずい棒」なのです。
<まずい棒の味は?>
△銚子電鉄が発売するオリジナルスナック菓子「まずい棒」(出典:銚子電鉄)
「まずい棒」というネーミングから、一体どれだけまずいのか?と味が何より気になるところ。
しかし、銚子電鉄によると味は実は「うまい」とのこと。
それならば、どうして「まずい棒」という名称をつけたのかというと、銚子電鉄の経営がこのままでは「まずい」というのを自虐的にネーミングに使うことにしたのだとか。
<まずい棒のパッケージについて>
まずい棒のパッケージのイラストははホラー漫画家の日野日出志氏が担当。描かれている魔図衛門(まずえもん)というキャラクターは、魔界からやってきた銚子電鉄ファンという設定。お笑いコンビ中川家の礼二さんに似ていると話題になっています。
<まずい棒の値段や販売場所は?>
まずい棒の値段は、15本セットで600円(税込)、ばら売りの場合、1本50円(税込)です。
販売場所は、イベント列車「お化け屋敷電車」、犬吠駅、(ぬれ煎餅を販売している)売店など。8月3日より販売をスタートし、8月10日からはインターネット上での販売もスタートする予定。ネット販売の場合、別途送料もかかります。
<まずい棒の今後の展開は?>
第一弾として発売される「まずい棒」はコーンポタージュ味です。これを皮切りに味のバリエーションを増やしていきたいとのこと。「まずい棒」がたくさん売れて、赤字経営の立て直しにつながればよいですね。